お金に困らないための〜税金の相続対策
お金に困らないための〜税金の相続対策
文書作成日:2018/05/05


 道路幅が4mに満たない道路に面している宅地は、セットバックを必要とする部分について、土地の相続税評価額が70%減額されます。




 先日母が亡くなり、下記の土地を相続することになりました。土地の前面道路の幅が狭いときは、評価が下がると聞いたのですが、どのように計算するのでしょうか? 道路の反対側も宅地です。





 ご相談のケースであれば、前面道路の中心線から2mに満たない75cm部分の面積に対する評価額のうち70%相当額を、敷地全体の面積に対する評価額から控除します。




 現行の建築基準法の規定では、土地の上に建物を建てる場合には、道路に面していないと建物を建てることができません。ここでいう道路とは、幅員が4m以上のものをいいます(建築基準法42条1項)が、4m未満で行政が指定した路線(同法同条2項。一般に「2項道路」と呼ばれています。)も含みます。

 しかし、幅員が4m未満の2項道路に面した土地に新たに建物を建築する場合には、その道路の中心線から両側に2mずつ後退(「セットバック」といいます。)した線を道路の境界線として、境界線より内側に建物を建築しなければなりません。なお、道路の反対側が崖、川などの場合は反対側からから4mセットバックが必要です。つまり、上記の土地で見てみると、実際の道路境界から75cmは建物等を建築してはいけないこととなり、実際にはこの部分を道路とみなすこととなります。

 現状においては150u全体を建物の敷地として利用していても、将来、建物を建て替える際には必ずセットバックしなければならないため、このような土地を評価する場合には、セットバックを要しない宅地の価額に比べて減額されることとなります。

 財産評価基本通達においては、セットバックしなければならない土地の評価は、通常の自用地として評価した価額から、道路とみなされる部分に対応する価額の70%相当額を控除することとなっています。



 今回はセットバック部分である7.5uの土地の評価を70%相当額控除しましたので、土地全体の評価額も525,000円減額されました。

 なお、既にセットバックがされていて、実際に道路として不特定多数の人が通行している場合には、公衆用道路となりますので、その部分は評価の必要はありません。

 土地の評価は、土地ごとに個別に判断します。判断の仕方により評価額が異なってきますので、専門家にご相談されることをお勧めします。

<参考条文>
 (財産評価基本通達24、24−6 建築基準法第42条第2項)


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